スペイン
今回はギターにとって最も重要な国、スペイン特集です。
スペインってどこ?
ユーラシア大陸の西の果てにあるイベリア半島にあります。
隣接する国にポルトガル、アンドラ、フランス、モロッコがあります。
なお地中海に浮かぶバレアレス諸島、大西洋のカナリア諸島、
アフリカ大陸の町セウタなども領有しています。
ただしジブラルタル海峡の要衝の港町、ジブラルタルは
イギリスが押さえ、海軍基地が置かれています。
国土
首都はマドリード。ただし各地方の自治がかなり認められている。
もともとレコンキスタの過程で生まれた多くの王国を統合してきたため、
各地方はそれぞれ独自の歴史を持っている。ちなみに立憲君主国です。
風土
スペインは基本的にはアフリカ大陸と同じく高原が多い国です。
また基本的に地中海性気候の温暖なところです。
と、言いたいところですが、マドリードやトレド、ラ・マンチャ地方
などの中央部の夏は連日40℃の続く土地です。スペイン人はよく
シエスタ(お昼寝)ばかりして働かないといいますが、こんな暑さで
働けるわけがないですね…。冬場はシエスタはしないそうです。
しかし北海道とほぼ同じ緯度とは思えない…。
天才
スペインは100人の秀才は出ないが一人の天才を生むと聞いたことがあります。
天才といえば、ピカソ、ファリャあたりですか。
二人ともそれぞれの分野で偉業を成し遂げました。
あっ忘れてはいけないのはギター中興の祖フランシスコ・タレガですね。
彼なくしてはこの関学クラギもなかったかも…。ありがたや、ありがたや。
ギター
ギターはルーツを辿れば、西アジアの楽器であるウードがヨーロッパに伝わり、
リュートとなり、それがスペインでギターという楽器ができた。らしいですが
ギターに似ている楽器はヨーロッパ各地でもあるみたいなので
本当かどうかはわかりません。
でもギターはスペインの国民的楽器であることには間違いありません。
ギター関係の方々。
F.タレガ(1852-1909)
近代ギターの父とされる人物。
アルハンブラの想いで等、数多くの名曲を残している。
バッハやベートーヴェンなどの楽曲を多く編曲し、ギターの
レパートリーを増やした。生涯で218曲を書いた。
I.アルベニス(1860-1909)
ご存知、スペイン組曲で有名な方。
アルベニスはスペインでの国民主義音楽に多大な影響を与えた。
ピアノ曲が多いが、曲自体にギター的な響きが入っているために
ギターで演奏されることも多い。その代表例がアストゥリアス。
A.セゴビア(1893-1987)
ギターにナイロン弦を使うようになったのは、セゴビアがギターに
ナイロン弦を導入したためです。また爪を使うタッチを始めたのも
彼です。それによって従来よりも鋭い音が出るようになりました。
このようなギターの奏法に関する多くの革新を行ったためクラシック
ギター奏法の父とも言われる。